小野不由美さんの「十二国記 風の万里 黎明の空(上)」を読み終えたので読書感想文を書きます。
十二国記シリーズもいよいよエピソード4に突入です!
今回はエピソード1で出てきた陽子や景麒、エピソード3で出てきた尚隆や六太が出てきたりするので今までの話が集約されていくってことなんですかね。
いずれにしても冒頭から、辛いシーンがあったりで目が離せない展開です。
主な登場人物
鈴:蓬莱では丁稚奉公として働く予定だったが、この十二国記の世界ではまるで小公女セーラばりにいびりに遭ってしまう可哀想な女の子。
陽子:慶国の王の地位についている。エピソード1のときとは比較にならないくらいにメンタルが強くなっている。景麒とは折り合いが良くないんだとか。
祥瓊:芳国の人で、祥瓊の親がひどいことをしていたみたいで、その仕返しをされてるんだとか。
所感
このエピソード4は人の心情に焦点を充ててるのか、登場人物の1人1人の思いがすごく伝わってきました。
嫉妬や葛藤、復讐、哀れみや悔しさ、苦悩や願望など。
嫉妬や復讐からくる仕返しってホント怖いですね。
親が悪かったからと言って子供も悪いかというとそうでもないと思うし。
でも、実際の世界でもこういう仕返しとかありますもんね。
鈴がんばれ!
陽子も王の座を一旦は降りて、市井の立ち位置になるって決断をして実行に移すわけなんですけど、なかなか出来ることじゃないですよね。
王としての振る舞いがなかなか上手くいかない。というのもこの国の実情が分からないから。
であれば、国の実態を知るには街の中で生活をすることが1番いい。
う〜ん、、普段の自分の仕事にも通ずるところがあるので、勉強にもなるわ。
っていう風に陽子は陽子で苦しんでるんですが、周りからするとそうは見えなかったりもするんですよね。
いい部分だけしか見えないことも。
祥瓊の気持ちも分からないではないけど、そんな卑屈にならんでもと思ってしまったり。
そんなネガティブな感じの祥瓊と、ムードメーカー的な楽俊が接点を持ち始めたのも何かの縁なんですかね。
エピソード4の上巻もあっという間に読み終わりましたが、続けて下巻も読んでいきたいと思います!
鈴に陽子に祥瓊に。
この3人の女性がどんな展開を見せてくれるのか。
楽しみやわ〜
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